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情報127:漢方解説シリーズ㉑ 排尿時に痛みと熱感を感じ、血尿や色の濃い尿が出る人に「猪苓湯」

  • 2022年9月28日

🔶尿量減少、または尿の出が悪く、排尿痛や残尿感を感じる人の次の諸症🔶

諸症:排尿痛、排尿困難、血尿、膀胱炎

 

 

【構成生薬】

猪苓・沢瀉・滑石 ←清熱利水

茯苓 ←健脾利水

阿膠 ←補陰・止血

 

 

「膀胱湿熱」と呼ばれる、膀胱や尿道に起きる炎症(炎症のために尿量が減り、尿色が濃くなる)の治癒を第一目的とする処方。「膀胱炎=猪苓湯」という見方をされがちだが、これは不適切。

猪苓・沢瀉・滑石は、尿量の増加や抗炎症+抗菌に働いて炎症を鎮める。茯苓・阿膠も尿量の改善、炎症で起きた血尿の改善(止血)に働き、膀胱内に潤いを補充して痛みを鎮静させる。排尿痛がひどい時には、芍薬甘草湯を合わせて鎮痛・鎮痙効果をプラスするとよい。

上記の症状がある場合は、尿路結石による痛みなどにも使用可能で、膀胱炎以外にも汎用性の高い漢方薬(ただし、排尿痛と血尿(濃い尿)の指標がない場合は、安易な選択は要注意)。

 

 

 

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