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【1】クロレラとは

【クロレラとは】
金魚鉢を日当たりの良いところに放っておくと、いつしか藻がわいてきてエメラルドグリーンに輝く ”緑の世界” ができあがります。これを顕微鏡でのぞくと、緑色のプランクトン注1)が一面に浮かんでいるのが見られます。このプランクトンの一種がクロレラなのです。

クロレラは、地球上に生命が誕生した頃から、現在まで20億年以上も生き続けてきた強い生命力を持つ淡水生注2)の緑藻の一種です。それ故、クロレラは私たちの生命の遠い先祖だったといってもいいでしょう。
ちなみに、緑藻植物とは、世界に約1万種が分布し、その約8割が淡水性で、単細胞のものから、群体をつくるもの、多細胞のものまであり、べん毛で移動できるものもあります。

しかし、それ程古い歴史をもつクロレラですが、発見されたのは顕微鏡が発明されて間もない1890年(明治23年)のことでした。そのとき、クロレラを発見したオランダの微生物学者バイエリンクは、クロレラと命名しました。ちなみに、バイエリンク博士は、オランダからイギリスへ留学中にこの小さな藻注3)を発見したのです。

その後、1930年代の後半、ドイツのリンドナー博士によって、クロレラから良質の蛋白質の摂れることが発表されました。そのため、クロレラは世界各国で将来の食糧源として注目され研究が開始されたのです。

クロレラの研究は、その後、第二次世界大戦で研究は一時ストップしたものの、大戦終了後に再び研究が再開されました。我が国においてもアメリカからの要請により本格的に大量培養の研究が開始されました。それらは、クロレラが国会で取り上げられたことからも明かです。
しかしながら、クロレラの採取効率は低く、コスト高であったこと、また、戦後の目覚ましい経済復興により、食糧難としての危機が和らいでいったことから、食料品としてのクロレラの関心は薄れていきました。
ところが、その後、クロレラの保健効果が多くの研究により明らかになり、健康食品としてのクロレラに成長し、現在に至ったのです。

このホームページでは、クロレラの起源、発見、歴史、形状、種類、成分、製造について解説しています。
そして、クロレラの中でも優れた保健効果で定評のあるクロレラ工業(株)製のチクゴ株クロレラ(商品名;バイオリンク)について解説しています。

語句の説明
注1)プランクトン
泳ぐ能力がないか、とても弱いため、水中をただよいながら生きる生物の総称です。
プランクトンは、動物プランクトンと植物プランクトンに分けられ、植物プランクトンのけい藻や藍藻植物、べん毛藻などは、海水にふくまれる栄養や塩類と太陽光線を利用してくらし、世界中の大洋でおびただしい数が増殖しています。
これらの植物プランクトンは、動物プランクトンや魚類の稚魚などに食べられ、海の基礎的な生産の土台をささえています。その一方、植物プランクトンが爆発的にふえると、赤潮(淡水では水の華ともよばれる)という現象をひきおこします。赤潮中には酸素が少なく、プランクトンがだす毒素により、漁業に大きな被害をあたえます。
注2)淡水
塩分をふくまない水です。海水など塩分を多くふくむ水を塩水とよんで区別しています。
河川、湖沼、井戸などの陸地にある水のほとんどが淡水です。淡水には、海水とは異なる魚介類などの生態系が発達しています。
注3)緑藻植物
緑藻(緑色)植物門にふくまれる藻類の総称です。緑藻類ともいいます。世界に約1万種が分布し、その約8割が淡水生です。
緑藻は、葉緑体で光合成をおこなってデンプンを生産し貯蔵します。                              ⇑ページ上部へ

 

 

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