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【6】チクゴ株クロレラ

この項では、「①クロレラとは」、続いて「②チクゴ株クロレラとは」、そして最後に「③チクゴ株クロレラの特長」について順次解説していきます。

①クロレラとは
●クロレラは生物です
クロレラとは、一言で言ってしまえば藻の一種です。分類学的には、アオノリやコンブ、ワカメに近い、緑色の藻類なのです。
一般に知られているクロレラは、そのほとんどが「淡水性」 のもので、池や湖沼、河川などでも、緑色の藻としてよく見かけます。なお、海産性クロレラもありますが、ここでは淡水性のクロレラで解説します。
さて、クロレラについてより身近なものとしては、金魚を飼っていると水槽のふちにつく緑色の藻、あれもクロレラです。クロレラというと、薬瓶に入った緑色の錠剤を思い浮かべる向きもあるでしょうが、これはもちろん飲みやすいよう加工した製品です。クロレラの元々の姿は藻、つまり生物なのです。

●クロレラは単細胞生物です
ちなみに、「クロレラ」とは、ギリシア語の「クロロス(chloros:緑の)」とラテン語の「エラ(ella:小さきもの)」との合成語で、緑の小さきもの を意味します。その名の通り、ごく微小な生物です。
クロレラは単細胞生物ですが、その一つ一つの大きさは、直径3~8μm(ミクロン)で、人間の赤血球の半分くらいでしかありません。それらがたくさん集まって、「藻」になっているわけです。

●人類より古いクロレラの歴史
さて、このクロレラはいつごろからあったのでしょうか?。地球上に生命が芽生えたのは、いまから20数億年ほど前のことです。最初の生命は、太陽光線と炭酸ガスと水さえあれば繁殖する、光合成の単細胞藻類だったといわれています。つまりクロレラの原型です。
現在の人類の直接の祖先といわれるクロマニヨン人が出現したのは今から約3万年前だといわれていますから、クロレラのほうが人類よりはるかに“先輩” であるということになります。

●クロレラは顕微鏡の発明で発見された
それほど古い歴史を持つクロレラですが、研究の対象となったのは近代に入ってからのことです。顕微鏡が発明されて問もない1890年(明治23年)、オランダのパイリンクという学者がクロレラを発見しました。そこから、クロレラ研究がスタートしたのでした。なお、クロレラの命名者もこの学者です。
当初はもっぱら光合成の研究に使われていましたが、クロレラの豊富な栄養素に次第に注目が集まり、”新しい栄養食品” としての研究が進んで現在に至っています。

●クロレラは4分裂で増殖します
生物学的にいうならば、クロレラもバクテリアの一種です。したがって雌雄の別はなく、細胞分裂によって繁殖します。但し、ふつうの単細胞生物が2分裂で増えるのに対し、クロレラは4分裂で増えるという特徴を持っています。そのため、繁殖スピードが非常に速く、一日で4倍程度の量になります。
かつて、クロレラは未来の食糧資源として大きな注目を集めましたが、それは一つにはこの繁殖スピードの速さのためでした。

②チクゴ株クロレラとは
●チクゴ株クロレラの登場
 クロレラには約20種類の(スピーシズ)があり、その中からバイエリンク種に注目し、さらにバイエリンク種の中から有用なを選び出し、それを優秀な株に育て上げたのがクロレラ・バイエリンク種・チクゴ株です。
すなわち、クロレラ・バイエリンク種・チクゴ株(以下、チクゴ株クロレラと呼ぶ)は、クロレラの中の特定の種株であると言うことです。言い換えれば、以降の解説内容は、チクゴ株クロレラでは確実に言えることですが、他のクロレラでは必ずしも当てはまらないことです。

③チクゴ株クロレラの特長
●特長1:栄養分が豊富
 下の表をごらん下さい。これは、チクゴ株クロレラを「錠剤」にした場合、その100g分の中に含まれる成分の平均値を表にしたものです。

 まず注目いただきたいのは、タンパク質の量です。チクゴ株クロレラの成分の、じつに半分以上(100g中、62g)が たんぱく質なのです。
さらに特筆すべきは、同時にクロロフィル(葉緑素)カロチンビタミン類も豊富に含んでいるという点です。また、これは海藻類の特徴ですが、鉄分も豊富に含んでいます。
これほどのたんぱく質を持つ植物はほかにありませんし、これほど鉄分を持っている植物もありません。つまりチクゴ株クロレラは、野菜と動物性食品そして海藻、この三つの特徴をあわせ持った特異な生物であり、だからこそ栄養学的に非常に優れたものだといえるのです。

●特長2:必須アミノ酸も好バランス
一口にたんぱく質といってもピンからキリまでありますが、チクゴ株クロレラのたんぱく質は非常に質のよいものです。「イソロイシン」「ロイシン」「リジン」「スレオニン」など9種類の“必須アミノ酸”がバランスよく配分されており、タンパク質の質の良さでは牛肉以上ともいわれているのです。
注)たんぱく質を構成している約20種類のアミノ酸のうち、9種類は体内で合成することができません。それは、①イソロイシン、②ロィシン、③リジン、④メチォニン、⑤フェニルアラニン、⑥スレオニン、⑦トリプトファン、⑧バリン、⑨ヒステジンで、必ず食物からとらなければならないため必須アミノ酸と呼ばれています。それ以外のものは、窒素があれば体内で合載することができます。
必須アミノ酸は、どれかひとつでも欠けると、体重が増えず、やせ細り、生きていくことができなくなってしまいます。

●特長3:クロレラエキスが豊富
 健康の維持・増進に役立つクロレラエキス(BCEx)が豊富に含まれています。先に示した表で35%含まれています。
「健康」とは、私たちの体にもともとそなわっている「自分の体を守ろうとするシステム」が正常に働いている状態のことをいいますが、このシステムはいつも同じように作用しているわけではありません。ストレスや加齢、アンバランスな栄養状態など、体をとりまく要因の変化によって働きが低下してしまうことがあるのです。
しかし、このシステムがつねに正常に維持できれば、かけがえのない「健康」を守り、保つことは十分に可能です。それに大きく貢献するのが、チクゴ株クロレラのクロレラエキス(BCEx)です。
クロレラ・バイエリンク種・チクゴ株を用いて生産した、いわゆるクロレラエキス・BCExは、糖たん白、多糖体、核酸関連物質などで構成され、「自分の体をつねに健康に保とうとするシステム」をたえず正常に保つことによって健康体質を維持・増進する“保健効果の源”ともいうべき成分です。そして 「格段にすぐれた保健効果」を一目瞭然に実証しているのが、10ページの電子顕微鏡写真です。
チクゴ株クロレラの保健効果は、クロレラエキスの質と量によって決定されますが、クロレラチクゴ株を切断して電子顕微鏡にかけると、クロレラエキス(BCEx)を構成する成分のひとつで、保健効果上有効な多糖体が細胞の周囲に多量にあふれでていることが確認できます。これは他のクロレラには見られない現象です。

●特長4:消化と吸収が他の抜群
 一般に、植物細胞体であるクロレラは、自然界で外的環境から身を守る手段として、細胞膜の上を細胞壁が覆う二重構造となっています。このため昔から、クロレラは細胞壁が硬く、消化されにくいといわれてきました。
しかし、この問題は、細胞壁がもともと薄い種株を用い、適切な可消化処理を行なうノウ・ハウと技術があれば解決できるものなのです。
すなわち、チクゴ株クロレラは、細胞壁が他のクロレラより約1/10の薄さの種株を用い、さらにブランチング(加熱)処理によって細胞壁にヒビ割れを入れるという方法で、82%まで消化吸収力を高めました。よくゆでたうどん並みの消化吸収率です。なお、この数値は、国立栄養研究所と山形大学で行なわれた、実際に生体を用いての研究結果です。
なお、クロレラ製品の中には「細胞壁破砕」という方法で消化率を高めたとしているものがありますが、実は「細胞壁破砕」を行なったからといって消化率はほとんど変わりがなく(しかも他で実施している消化率を測定する試験方法自体クロレラには適用できないものです)、そればかりかクロレラ細胞中の有効成分を損なってしまうりスクの高い方法であるととが明らかになりました。(JHFAマクを公布している(財)日本健康・栄養食品協会の公式見解)。つまり「細胞壁彼砕」はクロレラ製品の消化性向上にとってなんら意昧の芯い処理ですかう、言葉のイメージ、に惑わされないようにすることが大切です。

●特長5:安全性が保証されているチクゴ株クロレラ
 一般に、クロレラは科学的に合成されるものではなく、植物の一種である緑藻ですから、種株や培養方法、培養技術等によって、つくられるクロレラ製品の品質にはさまざまな違いが出てきます。外見は同じような緑色の粒でも、その成分には大きな違いがあり、健康に対するすぐれた効果をどのクロレラにも同じレベルで、期待することはできないのです。
チクゴ株クロレラは、培養から商品化、検査・研究までの一貫生産体制で国内の自社工場で生産されているもの。そこには、他社の追随を許さない高度な技術とノウ・ハウが投入されており、他のクロレラ製品とは一線を画す高品質を保っています。
なかでも品質には細心の注意を払い、季節の影響等による色や成分の若干のパラつきも、生産したクロレラの選別とブレンドで年間を通じて品質を均一化しています。
さらに安全性についても、久留米大学医学部で慢性毒性・急性毒性・催奇形成毒性などの試験を実施しており、チクゴ株クロレラはすべての試験で、まったく安全であることが証明されています。

●特長6:チクゴ株クロレラは、数多くの研究データ裏付けられている
クロレラ工業(株)は、創業以来、より人間の健康に適したクロレラの開発と並行して、その効果の研究にも力を入れてきました。
その結果、クロレラ・バイエリンク種・チクゴ株は、世界最高レベルの藻類培養技術によって生産され、その優秀性は、これまで医学・薬学・栄養学の各学会で発表されてきた400例を超えるデータによって実証され、各方面からの注目がますます高まっています。
これほど科学的かつ豊富なデータは他のクロレラ製品にはほとんどなく、チクゴ株クロレラ特有の効果が科学的にもしっかりと裏付けられたています。

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