人間の上の血圧は120mmHg前後であるのに対し、キリンの血圧は、あの長い首の先まで血液を送るため、200~300mmHgもあります。

逆に、これだけ血圧が高いと、心臓より下にある部分、つまり、足にもかなりの血圧がかかるので、普通なら足がむくんでくるはずです。
しかし、キリンの皮膚は、厚く、ごつくなっていて、ぴったり体を覆っているので、足がむくまないのです。
更に、キリンと言えども水を飲まなくては生きていけません。
ところが、水は地面すれすれにあるので、前足を大きく広げて頭を下げるという姿勢でしか水を飲めません。頭にどっと血液の流
れが押し寄せるからです。つまり、人間が逆立ちして水を飲むようなものです。
このため、キリンの首の静脈系には多数の弁があり、血液の急激な変化に対処しています。その上、後頭部には毛細血管網があって、脳への血流が常に一定になるような巧妙な作りになっています。
それでも長時間頭を下げることができません。